令嬢むすめ)” の例文
旧字:令孃
かし、貴様、剛造の様な食慾無情の悪党に、あゝいふ令嬢むすめの生まれると云ふのは、理解すべからざることだよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
説をすものあり、曰く、桐楊のきりは男児に較べ、やなぎ令嬢むすめたちになぞらえたのであろう。漢皇重色思傾国いろをおもんじてけいこくをおもう……楊家女有ようかにじょあり、と同一おんなじ字だ。道理こそ皆美人であると、それあるいはしからむ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)