他人眼よそめ)” の例文
その人たちは他人眼よそめにはどうしても不幸な人たちと言わなければならない。しかし君自身の不幸に比べてみると、はるかに幸福だと君は思い入るのだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
他人眼よそめから見て相当の精進しょうじんと思われるべき私の生活が幾百日か続いた後、私は或る決心を以て神のふところに飛び入ったと実感のように空想した。弱さの醜さよ。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)