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しと
ふりがな文庫
“
仕止
(
しと
)” の例文
が、彼は
飽
(
あ
)
きあきしてくる。ことに、何ひとつ
仕止
(
しと
)
めず、
見栄
(
みえ
)
という支えがなくなると、もうだめだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
そうだとすればおれは
一層
(
いっそう
)
おもしろいのだ、まあそんな下らない話はやめろ、そんなことは昔の
坊主
(
ぼうず
)
どもの言うこった、見ろ、向うを
雁
(
かり
)
が行くだろう、おれは
仕止
(
しと
)
めて見せる。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「へえ、大分いるにやいますがね、近頃は戦争で鉄砲の音がやかましいものですから、みんな紀州筋へ逃げ込んで、やっと五日もかかって、こいつを一つ
仕止
(
しと
)
めたのでございます」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
蜀の先鋒を砕くには、まず彼を
仕止
(
しと
)
める計からさきに立てなければなるまい
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やっと
仕止
(
しと
)
めたなんかという
椿事
(
ちんじ
)
もあった——これは余談だが、さて闘牛場では、こうして運んで来た牛を、当日まで
野庭
(
コラレ
)
と呼ぶ別柵内に囲っておいて市民の自由観覧に任せ、いよいよ開演という四
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
鶉は、地べたの上で、犬が立ち止まっているその鼻先で、
仕止
(
しと
)
めたのである。はじめ、彼は、土の色をした丸い小さな球のようなものを、見るともなしに
見据
(
みす
)
えていた。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
鷓鴣
(
しゃこ
)
が舞い立つ。さもなければ、兎が飛び出す。そこで、にんじんが、(帽子を下へおろすか、または、最敬礼の真似をするかで)、ルピック氏は、
失敗
(
しくじ
)
るか、
仕止
(
しと
)
めるか、どっちかなのである。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“仕止”で始まる語句
仕止師
仕止役