仏法ぶっぽう)” の例文
旧字:佛法
仏法ぶっぽうのほうでも国家のため、または少なくとも一つの郷土のために、祈願をするのがふるい教えであったのだが、中古以来そのほうはすたれてしまって
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「いやいや、仏法ぶっぽうの貴賤を分たぬのはたとえば猛火みょうかの大小好悪こうおを焼き尽してしまうのと変りはない。……」
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
承安じょうあん四年は、仏法ぶっぽう日本にとって、わけて念仏道にとって、忘れがたい春秋であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)