今城いましろ)” の例文
それから一刻いっときと経たないうちに、新府今城いましろやぐらから太鼓が鳴っていた。城下には陣触れの貝がながれている。梅は白々と暮れかけている山国の静かな春のたそがれを物々しげに。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)