今切いまぎれ)” の例文
どう我慢がなるものか! うっかり謡をうたいそうで危くってならないからね、今切いまぎれは越せません。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
七里の渡しの折、船も旅籠屋と同様、借切りで、同船の者は許さないことであった、これより先遠州の今切いまぎれでも、一里の間船で渡ったのであったが、この時も一艘借切った。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)