仇汚あだよご)” の例文
まだ雪のしずくない足袋は、ぬれ草鞋わらじのように脱いだから、素足の冷たさ。実は、フランネルの手首までの襯衣しゃつは着て出たが、洗濯をしないから、仇汚あだよごれて、且つその……言い憎いけれど、少し臭う。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)