人跫ひとあし)” の例文
旧暦の三月であるから、ひとえの桜はもう花ざかりで、上野から浅草へまわる人跫ひとあしのしげき時節である。
異妖編 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
やがて人跫ひとあしが近づいて来る。そして静かにふすまが開いた。彼からものをいわぬうちに光春のほうで
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)