亡友なきとも)” の例文
水瀦みずたまりに映る雲の色は心せし人の顔の色のごとく、これに映るわが顔は亡友なきともひつぎを枯れ野に送る人のごとし。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
われとわが亡友なきともとの間、半透明の膜一重まくひとえなるを感じた。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)