亞米利加あめりか)” の例文
新字:亜米利加
亞米利加あめりか薄荷はくか鐵線蓮かざぐるま留紅草るこうさう、もつと優しい鳩のやうな肉よりも、おまへたちの方がわたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
蕎麥そば玉蜀黍とうもろこしを人間が常用食にして呉れると、一國の經濟が非常に助かるといふ説も出で、これには贊成もあり、反對もあつたが、蕎麥は知らぬが、玉蜀黍の方は今は亞米利加あめりかの常食だ。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
神風かむかぜのかしこき事を知らずかもたはれごといふたはれ亞米利加あめりか (鹿持雅澄)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
故に諸外國の帝王は、無論、亞米利加あめりか合衆國の大統領にても、必ず特赦の權を有するは之が爲なり。我帝室も固より其特權を有せられ、要用のときには必ず政府より請願して命を得ることもあらん。
帝室論 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
亞米利加あめりか薄荷はくかの花、愛の衰にふりかける胡椒こせう
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)