二者ふたり)” の例文
かの大いなるむれこと/″\く走り進めるをもて、彼等たゞちに我等の許に來れり、さきの二者ふたり泣きつゝ叫びていひけるは。 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
殘りの二者ふたり之を見て齊しくさけびて、あゝアーニエルよ、かくも變るか、見よ汝ははやふたつにも一にもあらずといふ 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
色青を帶びて黒くさながら胡椒のつぶに似たる一の小蛇の怒りにもえつゝ殘る二者ふたりの腹をめざして來れるさままたかくの如くなりき 八二—八四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
是故に人たるものゝさががこの二者ふたりの性の如くになれること先にもあらず後にもあらずと汝の思ふを我はよしとす 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
六者むたり伴侶なかまりて二者ふたりとなれり、さとき導者異なる路によりて我を靜なる空より震ひゆらめく空に導き 一四八—一五〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
立ちて彼のかたにむかひてそのゐし處をはなれつゝ、あゝマントヴァ人よ、我は汝のまちの者ソルデルロなりといひ、かくて二者ふたり相抱きぬ 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
また斯の如く一のグイード他のグイードより我等の言語ことばの榮光を奪へり、しかしてこの二者ふたりを巣より逐ふ者恐らくは生れ出たるなるべし 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)