二寺ふたつでら)” の例文
「じゃあおじさん、何の約束なしに、おらを蜂須賀村まで連れてってくれるかね。——そしたら、二寺ふたつでらの親類の家まで行きたいが」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「叔母御。——この腕白をご存じじゃろが。これは、二寺ふたつでらの宿で、桶屋おけやなどしていた遠縁の新左衛門が小伜こせがれで、市松というわっぱだが」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここへ来てから、二寺ふたつでらへも行ったらしいが、直ぐ帰って来て、その後、何とはなしに居着いていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)