二品にほん)” の例文
それで女三の宮は二品にほんの位にお上げられになって、得させられる封戸ふこの数も多くなり、いよいよはなやかなお身の上になったわけである。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
「無礼であろう下郎。わしは二品にほんノ親王、征夷大将軍護良だ。なんじらこそ、下にかしこめ」
『東鑑』〈文治二年八月十六日午のこく、西行上人退出す、しきりに抑留すといえども、えてこれにかかわらず、二品にほん(頼朝)銀を以て猫を作り贈物にてらる、上人たちまちこれを拝領し
くなりになった朱雀院が特別にこの尼宮を御援助になるようにと遺託しておありになったために、出家をされたのちでも二品にほん内親王の御待遇はお変えにならず
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
二品にほんみやの若君は院が御寄託あそばされたために、冷泉れいぜい院の陛下がことにお愛しになった。
源氏物語:44 匂宮 (新字新仮名) / 紫式部(著)
六条院の二品にほんみやの御幸福のかんばしくないうわさなどがお耳にはいったころには
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)