二分心にぶしん)” の例文
と直きそのそばに店を出した、二分心にぶしんの下で手許てもと暗く、小楊枝こようじを削っていた、人柄なだけ、可憐いとしらしい女隠居が、黒い頭巾ずきんの中から、隣を振向いて、かすれ掠れ笑って言う。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二分心にぶしんのくらきラムプに読み難し高嶺の寺のカンにあるふみ