事条じじょう)” の例文
『しかしなぜだろう、こんなに急に変わるたア何のことだろう。なぜおれに会えないだろう、なぜそんなに困ッた事条じじょうがあるなら自分おれに打ちあけないだろう。』
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
然し今度のは余程のことが有ったとみえて、自分が聞けば聞くほど益々ますます泣入ばかり。こうなると自分は狼狽うろたえざるを得ない。水を持て来てやりなどするとようやくのことで詳わしく事条じじょうが解った。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)