亀菊かめぎく)” の例文
もと吉野山参りの先達せんだつをなんべんもやった亀菊かめぎくさんは、ひさしぶりに鳴らしてやろうというので、宝蔵倉ほうぞうぐらからほら貝をとり出してきました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「こりゃ、ひびがはいっただかや」と亀菊さんはいいましたが、息子むすこ亀徳かめとくさんがふいたら、そのほら貝はよい音で鳴ったのです。そこで亀菊かめぎくさんは、じぶんが年をとったことがよくわかりました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
と、亀菊かめぎくさんがいいました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)