乞児こじき)” の例文
旧字:乞兒
むかし元禄時代の河原乞児こじきがべらんめい言葉の景時にふんし、後紐うしろひも位にて忠義の為に割腹するなどの不自然と同一轍に陥る可し。
支那の万暦まんれき年中、毘陵びりょう猿曳さるひき乞児こじきがあって、日々一ぴきさるれて、街坊まちに往き、それに技をさして銭を貰っていたが、数年の後にその金が集まって五六両になった。
義猴記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)