中店ちゅうみせ)” の例文
遠藤どのとのう! 主計頭どのはたしか美濃八幡やわた二万五千石を領する城持ちじゃ。一国一城のあるじが、そちのごとき中店ちゅうみせの抱え遊女にお通い召さるとは、変った風流よのう。
これは親方も江戸っ子なら、お神さんはすぐ近所の根津の中店ちゅうみせにいた人だとかで、家中物分りがよかった。やはり江戸っ子で深川の生まれとか人の好さそうな兄弟子が一人いた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)