下婬げいん)” の例文
そこでこの小康しょうこう時代に、彼は露骨にあたりの女界を観て、思うさまな女色をなめずり出した。それも下婬げいんは問題でない。彼がかわいていたのは、いわゆる上婬の女性で、貴種でなければならなかった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)