“げいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下淫40.0%
下婬20.0%
外印20.0%
外院20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この桧垣ひがきの家を中心に、上皇は下淫げいんを愛し、かれは上淫じょういん妄執もうしゅうしていたかたちだった。朝に夕につけまわし、覚然はついに悪僧の本領をあらわして、暴力による思いをとげてしまった。
そこでこの小康しょうこう時代に、彼は露骨にあたりの女界を観て、思うさまな女色をなめずり出した。それも下婬げいんは問題でない。彼がかわいていたのは、いわゆる上婬の女性で、貴種でなければならなかった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やよ、左右の大臣。納言、参議を始め、文武百官、六弁八史の叙目は、到底、一日には任じきれぬ。したが、かんじんな内印ないいん外印げいん玉璽ぎょくじは、てあるのか」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「誰がつけたか、奥の院と外院げいんとの、ここの境を、迷悟の橋とは」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)