上頤うわあご)” の例文
紳士 口でな、う其の時から。毒蛇どくじゃめ。上頤うわあご下頤したあごこぶし引掛ひっかけ、透通すきとおる歯とべにさいた唇を、めりめりと引裂ひきさく、売婦ばいた。(足を挙げて、枯草かれくさ踏蹂ふみにじる。)
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その上歯二枚が一度に抜けたのであるから、上頤うわあごは完全に歯なしとなって、総入歯のほかはない。
はなしの話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その上歯二枚が一度に抜けたのであるから、上頤うわあごは完全に歯なしとなって、総入歯のほかはない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)