“三稜鏡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
プリズム83.3%
さんりようきやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事物を見て取りはしないで、欲望と愛惜の三稜鏡プリズムを通して想像していた。ちょうど彼女のように、古壁の割れ目からのぞいてるらしかった。
と云うのは、あの時小六と逢痴との間は、玻璃ギヤマンの房に隔てられていて、たしかに小六は、その三稜鏡プリズムのため、二重に見えたのではないか——と考えられたからだ。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
父は冬の藁為事わらしごとの暇に教員のところに遊びに行くと、今しがた届いたばかりだといふ三稜鏡さんりようきやうを見せられた。さうして日光といふものはうして七色の光から出来て居る。にじの立つのはつまりそれだ。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)