三峰山みつみねさん)” の例文
秩父ちちぶのおくにゐました秩父のつかさも、たいへん心配しまして、ある日、三峰山みつみねさんの中に、三峰の法師をおとづれました。
鬼カゲさま (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
馬「じゃアのもと三峰山みつみねさんのお堂のあった処だね、よくまア彼様あんな処にいるねえ、彼処あすこは狼やうわばみが出たとこなんだから、もっとも泥坊になれば狼や蟒を怖がっていちゃア出来ねえが、そうかえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ああ、どこか、三峰山みつみねさんの近所ですか。」
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三峰山みつみねさんというは後方にそびえる山である。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)