“三世相”の読み方と例文
読み方割合
さんぜそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「毎朝、銭湯で逢わあ。臍ぼくろって、臍の上のほくろは、首を切られるか、切腹するかにきまったもんだ。ちゃんと、三世相さんぜそうに出てらあ」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
いろは字引だの三世相さんぜそうだのを並べた古本屋だの、煙草入の金具だの緒締おじめだのをうる道具屋だの、いろいろの定紋のうちぬきをぶら下げた型紙屋だの。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
古い洋傘こうもり毛繻子けじゅすの今は炬燵掛と化けたのを叩いて、隠居は掻口説かきくどいた。この人の老後の楽みは、三世相さんぜそうに基づいて、隣近所の農夫等が吉凶をうらなうことであった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)