万目まんもく)” の例文
暴風雨の朝、はたけ作物さくもつも吹き荒され、万目まんもく荒寥こうりょうとして枯れた中に、ひとり唐辛子の実だけが赤々として、昨日に変らず色づいているのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)