“一霎時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちしょうじ33.3%
いつせふじ33.3%
ひとしきり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雀の声が一霎時いちしょうじの閑寂のうちに投入れられた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唯、或云ひ難き強烈なる感情は、予の全身を支配して、一霎時いつせふじたりといへども、予をして安坐せざらしむるを如何いかん。予が卓上には三鞭酒シヤンペンしゆあり。薔薇の花あり。而して又かの丸薬の箱あり。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
室外の空気に頭をさらしていた所為せいか、重かった頭も大分にかろすずしくなって、胸もほどくつろいで来たから、そのまま枕に就いて一霎時ひとしきりうとうとと眠ったかと思う間もなく
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)