一紳士いつしんし)” の例文
ある日関東倶楽部かんとうくらぶに一友人をたずねし時、一紳士いつしんしの微笑しつつ、好処よいところにてお目にかかれり、是非お宅へ御尋ね申したき事ありというを冒頭に、妾のほうに近づき来りて、慇懃いんぎんに挨拶せるは福田なり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)