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一攫
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いっかく
ふりがな文庫
“
一攫
(
いっかく
)” の例文
他の一部は
一攫
(
いっかく
)
万金を夢みて、熱病患者の如く狂いまわって居る。他の一部は一切の資産を失って、絶望のドン底に呻いている。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
一攫
(
いっかく
)
千金、相場よりほかに道はあるまいと、五十両張り、百両張り、二百両、三百両と主人に隠れて張ったのが張る一方からおもわく違いで
右門捕物帖:35 左刺しの匕首
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
またその次の細君の時代は、羽左衛門の一生に、一番
覇
(
は
)
を
伸
(
のば
)
しかけた上り口からで、好運な彼女は、前の人たちの苦心の結果を
一攫
(
いっかく
)
してしまったのであった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
これでけちがついたとみえてあとの三回も負けつづけ、ひと頃は
一攫
(
いっかく
)
七十金も領していたのが、あとでしらべてみると、とどのつまり三
志
(
シリン
)
ばかりの損だった。
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
そしてこれからまだ千円ほどある金を資本として、根岸の競馬場の一等観覧席を占めて、馬券のガラ買
合資会社
(
コンパニー
)
をやって
一攫
(
いっかく
)
巨万の夢をみている彼等なのである。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そこにも
一攫
(
いっかく
)
千金を夢見る人々が渦を巻いて喧騒し、その人波を掻き分けて、眼の色変えた仲買店の小僧や番頭たちが声を
嗄
(
か
)
らして駈けずり廻っていたが、その雑踏の間を縫って疾走する車の中で
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
攫
漢検1級
部首:⼿
23画
“一攫”で始まる語句
一攫千金
一攫一抓