トップ
>
一存
>
いちぞん
ふりがな文庫
“
一存
(
いちぞん
)” の例文
まるで自分の
一存
(
いちぞん
)
で来たような落付きようで、ほかに
相客
(
あいきゃく
)
の一人もない静かな廊下を
濶歩
(
かっぽ
)
して行って湯につかったり、スキーを習ったりしていたが
小さな部屋
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
通船楼の若いおかみさんは、清吉には
苦手
(
にがて
)
なお客様とみえる。せめて二十両でといえば、
良人
(
うちのひと
)
に着せるのだから、自分の
一存
(
いちぞん
)
ではそう高く買えないと云う。
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わたくしの
一存
(
いちぞん
)
にとり
計
(
はか
)
らいましても、よろしいものでございましょうか?」
古千屋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私はKと同じような返事を彼の義兄
宛
(
あて
)
で出しました。その
中
(
うち
)
に、万一の場合には私がどうでもするから、安心するようにという意味を強い言葉で書き現わしました。これは
固
(
もと
)
より私の
一存
(
いちぞん
)
でした。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
もとよりわたくしの
一存
(
いちぞん
)
には覚えのないことばかりでございますが。……
古千屋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“一存”で始まる語句
一存坊