一厘土器いちもんかわらけ)” の例文
渾名あだな一厘土器いちもんかわらけと申すでござる。天窓あたまの真中の兀工合はげぐあいが、宛然さながらですて——川端の一厘土器いちもんかわらけ——これが爾時そのときも釣っていました。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
引込ひきこまれて、はッと礼を返したが、それッきり。御新姐ごしんぞの方は見られなくって、わきを向くと貴下あなた一厘土器いちもんかわらけ怪訝けげん顔色かおつき
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)