“お嬢さん”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
マドモアゼル20.0%
バリシュニヤー10.0%
フレーケン10.0%
セニョリータ10.0%
マムゼール10.0%
ミス10.0%
バリシュニア10.0%
バーリシュニャー10.0%
マドモアゼール10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首に赤ハンカチを巻いたアパッシュの群が、気まぐれに寒子に眄をくれながら「今晩はボンソアールお嬢さんマドモアゼル」と呼びかけて通つて行く。
瑪瑙盤 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「きいて下さい、お嬢さんバリシュニヤー、わたし洗濯ものを干さなけりゃならないんです。奥さんハジヤイカが帰るまでに干しておかなけりゃならないんです。そう云って出て行ったんです」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「こんなものがありますぜ……書いてあるぞ、書いてあるぞ、……お嬢さんフレーケン、ちょっと御覧なさい、……こんなものがある!」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
この公使館に、すこぶる優美な女がいた。明眸皓歯めいぼうこうし、風姿楚々そそたる、二十三、四の独身の秘書ステノであったが、私は、このお嬢さんセニョリータに、ゾッコン上せあがってしまった。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「『ドーヴァーにてお嬢さんマムゼールを待て。』と。長くはないだろう、ねえ、車掌。ジェリー、こう言ってくれ。わたしの返事は、甦る、というのだった、とね。」
「それはいけませんね、お嬢さんマドモアゼール。」彼は親切そうにいいました。