“プラット・ホーム”の漢字の書き方と例文
語句割合
歩廊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……すると全く不意に、ガタンと激しい音がして、歩廊プラット・ホームへ出るドアが開き、どっと吹込ふきこんで来た風にあおられて卓子テーブルの上の洋灯ランプが消えた。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼は歩廊プラット・ホームに飛び降り、停車の時間を利用して、海の景色にひかされて出かけて行った。
彼は叮嚀ていねいにそれを拾って紙に包み、更に隈なく室内を検べた上、ドアを開けて歩廊プラット・ホームへ出た。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
あたかも、汽車の出発前の待つ間が長引くとき、停車場の歩廊プラット・ホームの上でかわす、あの悲しい別れの言葉に等しかった。あくまでも居残り、見かわし、言葉を交えようとする。しかし心はもうそこにない。
歩廊プラット・ホームの板敷の上にまたしても銭蘚苔ぜにごけの小さいきれが落ちていたのだ。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)