“パピルス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草漉紙33.3%
紙草33.3%
古文書33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、『メンヤンの草漉紙パピルス』のほうは孔雀王経です。やはりあれは、天母人の大文化を唱ったものです。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あなた方は、『宣賓シュウチョウ草漉紙パピルス』『メンヤンの草漉紙』という名の漂着物をご存知ですか。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼は、スメリヤ語やアラメヤ語ばかりでなく、紙草パピルスや羊皮紙に誌された埃及文字まですらすらと読む。およそ文字になった古代のことで、彼の知らぬことはない。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
両河地方メソポタミヤでは埃及エジプトと違って紙草パピルスを産しない。人々は、粘土ねんどの板に硬筆こうひつをもって複雑な楔形くさびがた符号ふごうりつけておった。書物はかわらであり、図書館は瀬戸物屋せとものやの倉庫に似ていた。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
一六七六年(ストラスブルグ)版のプリニウス「万有史ナトウラリス・ヒストリア」の三十冊と、古代百科辞典の対として「ライデン古文書パピルス」が、まず法水に嘆声を発せしめた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)