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タイシヨククワン
其寂寞たる光りの海から、高く
抽でゝ見える二上の山。
淡海公の孫、
大織冠には曾孫。
藤氏族長太宰帥、
南家の豐成、其
第一孃子なる姫である。
ぢやが、
大織冠さまの代どころでは、ありは致しませぬ。
淡海公の時も、まだ一流れのお家でおざりました。
併し
其頃やはり、藤原は、中臣と二つの筋に
岐れました。
淡海公の孫、
大織冠には曾孫。
藤氏族長太宰帥、
南家の豐成、其
第一孃子なる姫である。屋敷から、一歩はおろか、女部屋を
膝行り出ることすら、たまさかにもせぬ、
郎女のことである。
淡海公の孫、
大織冠には曽孫。
藤氏族長太宰帥、
南家の豊成、其
第一嬢子なる姫である。屋敷から、一歩はおろか、女部屋を
膝行り出ることすら、たまさかにもせぬ、
郎女のことである。