“ゴム”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ごむ
語句割合
護謨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逆巻くなみのように、こずえや枝葉を空に振り乱して荒れ狂っている原始林の中を整頓せいとんして、護謨ゴムの植林がある。青臭い厚ぼったいゴムの匂いがする。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まくりや、米の粉は心得たろうが、しらしらあけでも夜中でも酒精アルコオルで牛乳をあっためて、嬰児あかんぼの口へ護謨ゴムの管で含ませようという世の中じゃあなかった。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その拍子にぐにゃりと柔かいが、しかし弾力のあるあたかも護謨ゴムの如きものの上に、両掌と膝頭とを突いたのだった。
黒猫十三 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)