“ゴゼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ごぜ
語句割合
御前57.1%
盲女14.3%
盲御前14.3%
瞽巫女14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御存じの曾我の仇討ち前後殊に、虎御前ゴゼに関した事などは、大分おもしろくもあり、反証もあがり相に思ふのです。其からも一つは、此鶴岡拝賀の一条が、一番不審な気を唆る場処です。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
盲僧や盲女ゴゼの、神寄せの後に語り出す問はず語りの文句も、さうした心持ちから受け入れられたのである。京・鎌倉の公家・武家の物語も、結局は、山在所の由来として聴かれたのも道理である。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
盲御前ゴゼ・歌占の類から、念仏比丘尼・歌順礼の輩の生活が其である。
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
義経記ギケイキは、盲僧の手にかゝつて、一種の念仏式説経となり、瞽巫女ゴゼや歌占巫女の霊感は、曾我物語をあげて、まづ関の東で、地盤を固めた。