御前ゴゼ)” の例文
狂言小唄に、「遥かの沖にも石のあるもの夷の御前ゴゼの腰かけの石——夷様の腰掛けの石が沖にあるとの義——」とある。
御存じの曾我の仇討ち前後殊に、虎御前ゴゼに関した事などは、大分おもしろくもあり、反証もあがり相に思ふのです。其からも一つは、此鶴岡拝賀の一条が、一番不審な気を唆る場処です。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御前ゴゼが来て、田畑について居るものに向つて、あなたは曾我兄弟だつたのですと言へば、その霊気はいゝ気になる。何者か実は訣らないものでも、さう言はれゝばやにさがる心持ちになる。
「八島」語りの研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
7 「遥かの沖にも、石はあるもの。エビス御前ゴゼの腰掛け石」の唄。
漂著石神論計画 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)