“わびずま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侘住55.6%
佗住33.3%
詫住11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ新嫁にいよめでいらしッたころ、一人の緑子みどりご形見かたみに残して、契合ちぎりあった夫が世をお去りなすったので、あとに一人さびしく侘住わびずまいをして、いらっしゃった事があったそうです。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
震災後ずっと田端の坂の下の小家におじとおばと二人きりで佗住わびずまいをしている方へまわった。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
たかの白羽の矢が次郎兵衛の家の屋根を素通りしてそのおむかいの習字のお師匠の詫住わびずまいしている家の屋根のぺんぺん草をかきわけてぐさとつきささったのである。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)