“わがもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我有33.3%
我物33.3%
吾有16.7%
吾物16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男を我有わがものにしているようなおゆうの手から、男を取返さなければ、気がすまぬような不安を感じた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
我物わがものごとくに振舞つてゐる。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
何故なぜ先生は愛妻愛子愛女の心尽しの介抱かいほうの中に、其一片と雖も先生を吾有わがものと主張し要求し得ぬものはない切っても切れぬ周囲の中に
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼等は全宇宙ぜんうちゅう吾有わがものにしなければ満足せぬ。むしろ吾を全宇宙に与えなければ満足せぬ。其一切を獲ん為には、有てる一切をてゝ了う位は何でもない。耶蘇も仏陀ぶつだも斯恐ろしい人達である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
流石さすがのコンドルも手を引くの余儀なきに至り、今度は方針を改めて、気永に策略をめぐらして、妻を吾物わがものとしようとたくらみ初めました。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)