“ろい”の漢字の書き方と例文
語句割合
蘆葦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巨木うっそうと天地をおおうとりました、蘆葦ろい茫々ぼうぼうとしげれることは咫尺しせきを弁ぜざる有様、しかも、目の極まる限りは坦々たんたんとした原野つづき
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
蘆葦ろいのたぐいでも生えているようなところであろうか、そこに弱々しい赤蜻蛉の飛んでいる趣は、野分のあとの空気に極めてよく調和している。平凡に似て平凡ではない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
昔の廓壕くるわぼり名残なごりでもあるが、水の湾入して、蘆葦ろいの生いかぶさって、その間に、面白い形をした松が所々にうねっている、その間を、蘆分小舟あしわけおぶねの画面になって、米友が漕いで行くのは
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)