“るいごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塁壕50.0%
塁濠50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに伊勢の北畠の諸将をあわせ、総数六万七千といわれる実動力が、小牧山を旗にうずめ、ふもと、道路、低地、高地、あらゆる地形の変を利用して、塁壕るいごうをつくり、柵をつらね
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「味方にとって、ここに一つの悩みがあります。それはこの戦いが延引すると、曹操が今の陣地に塁壕るいごうを構築して、不落の堅城としてしまうことで、そうなると、容易に渭水いすいを抜くことはできません」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塁濠るいごう宏大こうだい、天主や楼閣ろうかくのけっこうさ、さすがに、秀吉ひでよしを成りあがりものと見くだして、大徳寺では、筑前守ちくぜんのかみに足をもませたと、うそにも、いわれるほどなものはある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、佐々木六角は、自分の箕作城の守備を、吉田出雲守いずものかみにあずけ、自分は父のいる観音寺に合体して、そこを本営として、和田、日野その他、領土の塁濠るいごう十八ヵ所に、防禦の陣を遺憾いかんなくいていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)