“りょてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅亭50.0%
旅程50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、六樹園大人は小伝馬町の名だたる旅亭りょてい糠屋ぬかやのおん曹子ぞうし、生涯衣食に窮せぬ財を擁してこそ、はじめて文学道の何のときいた風な口がきけやす。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お千代は北の幸谷こうやなる里方へ帰り、省作とおとよは湖畔の一旅亭りょていに投宿したのである。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
いよいよあすは出発という日の夕方、一同はこわれた甲板かんぱん食卓しょくたくをならべて、しばらくの別れをおしんだ。旅程りょていは四日だが、名も知らぬ土地である。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
運命を自覚した影の薄い童子たちは、かろうじて通じている電車で旅程りょていに出るのだ。いろいろの不可知ふかち要素のともなっているこの生別せいべつは、万感深きものがあった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)