“りょうゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僚友40.0%
領邑30.0%
両雄10.0%
良友10.0%
良由10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片手で木の根や枝をつかみ僅かに身体を支えて歩き悩みながら、先刻何気なく呟いた言葉の意味が執拗しつように胸にからむのを彼は感じ始めていた。アパリに居た頃の彼の僚友りょうゆうの大半は既に亡い。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
先ず、今の情勢では、織田の領邑りょうゆうはおよそ尾張一国の半分以下——五分の二と見れば大差ないかと思いまする
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小さな黒は勝気な犬で、縁代の下なぞ白の自由にうごけぬ処にもぐり込んで、其処そこから白に敵対して吠えた。然し両雄りょうゆう並び立たず、黒は足が悪くなり、久しからずして死んだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
本屋で私はその頃発刊されていた『良友りょうゆう』という少年雑誌を、のぶちゃんは『少女世界』を、そしてお糸さんは古い『新小説』を二冊買った。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
方壺山人は名字みょうじ渡辺わたなべといい、徳川の時代に木曾福島きそふくしまの名君とうたわれた山村良由りょうゆう公が詩文の師匠と頼んだ人で
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)