“ゆごて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弓籠手66.7%
弓小手33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに夜も明け方になりしかば、武蔵坊弁慶は居たところへずんと立ち、いつも好むかちん直垂ひたたれ、水にをしどり脇楯わきだてし、三引両みつひきりやう弓籠手ゆごてさし……
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と活然たる弦返りの音、弓籠手ゆごてあたって響いたが、既にはなたれていたのであった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それに花やかな弓小手ゆごて、太刀を佩き短刀を差して頭に綾藺笠あやいがさ、腰には夏毛の行縢むかばき、背には逆顔さかづらえびら、手には覚えの弓、太くたくましい馬をかせて
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
紫地錦むらさきじにしき直垂ひたたれを着て、つづれの錦に金立枠きんたてわく弓小手ゆごてをつけて、白重籐しろしげとうの弓を持っていましたが、今なにげなく振仰いで笠の中から見た面を、お松は早くも認めて
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)