“やにわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢庭98.7%
矢場1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果然かぜん、列車が興安駅にくか著かないうちに、早くも警備軍の一隊がドヤドヤと車内に乱入すると、矢庭やにわに全員の自由を拘束こうそくしてしまった。
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
直視するとこちらが石に化してしまふから、盾の鏡に映る像を目標として近づき、矢庭やにわに剣を抜いて切り附くるとメヂューサの首は宙に飛んだ。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
生温なまあたたかい感触が、私の身内まで伝わっているのを感じると、アア、私はとうとう、矢場やにわに彼女を抱き寄せ、八重歯やえばのふくれ上った、あのモナ・リザの唇を盗んでしまったのである。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)