“やつで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八手76.5%
金剛纂11.8%
八角全盛5.9%
八角金盤5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地所の三方には竹の四つ目垣が結い廻され、八手やつでの青葉などが所々にあしらわれ、一方の崖には、焼け残った灌木が芽を出し、蔦や蔓が延びました。
其中をうて、宮の横手に行くと、山茶花さざんか小さな金剛纂やつでなぞ植え込んだ一寸した小庭が出来て居て、ランプを入れた燈籠とうろうが立ち
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
露にれた、老緑ろうりょくの広葉を茂らせている八角全盛やつでが、所々に白い茎を、枝のある燭台しょくだいのようにき出して、白い花を咲かせている上に、薄曇の空から日光が少し漏れて
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
棕櫚しゆろの樹が二三木立つて、八角金盤やつでが広い手を伸ばして浄水鉢を抱くやうに取囲んでゐた。この駅の旧本陣らしい家の様子を見せて、欄間には渡辺華山の書などが掛けてあつた。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)