“やおもて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢面64.7%
矢表23.5%
八面11.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっ——」と、二人は矢面やおもてから飛び別れて。「小僧ッ、なにをしやがる! てめえは身投げをする気でいたのとは違うのか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かう云ふ人情の矢面やおもてには如何いかなる芸術至上主義も、提燈におしなさいと云ふ忠告と同様、き目のないものと覚悟せねばならぬ。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
矢表やおもてに立ち楽世うましよ寒冷さむさ苦痛くるしみ暗黒くらやみ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
矢表やおもてに立ち樂世うましよ寒冷さむさ苦痛くるしみ暗黒くらやみ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
天地あめつちひらけしはじめ、成り成れる不尽ふじ高嶺たかねは、白妙のくすしき高嶺、駿河甲斐二国ふたくにかけて、八面やおもてに裾張りひろげ
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天地あめつちひらけしはじめ、成り成れる不尽の高嶺たかねは白妙の奇しき高嶺、駿河甲斐二国ふたくにかけて八面やおもてに裾張りひろげ、裾広に根ざし固めて、常久に雪かつぐ峰、かくそそり聳やきぬれば、いかしくもたゞしきかたち、譬ふるに物なき姿、いにしへもかくや神さび神ながら今に古りけむ。