“みょうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妙高71.4%
名香28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心づよくもひとりこの島にすみながら妙高みょうこう、黒姫、飯綱の山やまをつつむ恐しい雲のかなたに秋の日のうすれて落ちてゆくのをみればさすがにわりない里恋しさをおぼえる。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
赤城と白根の間に男体山が見える、人夫の一人は男体山を富士山だかと三、四回も自分に質問した、浅間山がさかんに噴煙している、頸城くびきの平野を隔てて妙高みょうこう山が屹立きつりつしていて
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
二人の姫君は名香みょうこうの飾りの糸を組んでいる時で、「かくてもへぬる」(身をうしと思ふに消えぬものなればかくてもへぬるものにぞありける)
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
帳台の四方のとばりを皆上げて、後ろのほうに法華経ほけきょう曼陀羅まんだらを掛け、銀の華瓶かへいに高く立華りっかをあざやかにして供えてあった。仏前の名香みょうこうには支那の百歩香ひゃくぶこうがたかれてある。
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)