“みかんばたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蜜柑畑71.4%
蜜柑畠28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このあたり一帯の山麓さんろくには名もないような古墳が群らがっているということを聞いていたので、それでも見ようとおもっていたのだけれど、どちらに向って歩いてみても、丘という丘が蜜柑畑みかんばたけ
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
其処には両側の蜜柑畑みかんばたけに、黄色い実がいくつも日を受けている。
トロッコ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
庭つづきになった後方うしろの丘陵は、一面の蜜柑畠みかんばたけで、その先の山地に茂った松林や、竹藪の中には、終日鶯と頬白ほおじろとがさえずっていた。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そこまで行くと余程温暖あたたかだった。停車場の周囲まわりにある建物の間から、二月の末でも葉の落ちないような、濃い、黒ずんだ蜜柑畠みかんばたけが見られる。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)