“まんさん”の漢字の書き方と例文
語句割合
蹣跚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歩きだしてからかえって酔を発した其角は、相川町を右に折れて、蹣跚まんさん蜆河岸しじみがしへさしかかった。すると片側町の暗がりから
其角と山賊と殿様 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
政吉 (よきを携げ、金の入った財布の紐を腕にかけ、引き摺るようにして蹣跚まんさんとして来たる、殺人をやった後である)
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
嘉門はクルリと振り返ったが、例の蹣跚まんさんとした足どりで、馬酔木の叢の裾をまわって、今度こそ左内とお菊とを見すてて、家のほうへ引き返した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)